企業看護師ってどんな仕事?仕事内容をわかりやすく解説

企業看護師になるには

✅企業で働きたいけど、どんな仕事があるの?
✅一般企業に転職した先輩がいないから不安…。

このような悩みを解決します!

ワークライフバランスがしっかりしている働き方のため、看護師からも人気が高い企業看護師ですが
健康意識が高まっている現在、「一般企業で働く看護師」は年々募集が増えている印象です。

興味はあるものの、どんな職種があるんだろう…と悩んでいる方に向けて
この記事では看護師が転職しやすい職種について、看護師かつ転職コーディネーターの私が
分かりやすく解説します!

この記事を読み、あなたの転職活動のご参考になれば幸いです✨


看護師はどんな企業で働いてるの?

病院を離れた看護師が活躍できるフィールドは多種多様です。
具体的には、以下のような仕事があります。

① 企業の健康管理室(産業看護職)

従業員の健康管理や職場の環境改善、企業の生産性向上や従業員の健康維持をサポートするお仕事
健康管理室の人数体制や、企業の特色(オフィスか工場か、社員規模など)によって、業務内容は様々です

主な業務内容

 ①健康診断の企画・運営・事後フォロー
 ◆健康診断のスケジュール調整・実施
 ◆健康診断結果の分析・フィードバック
 ◆受診勧奨・生活習慣改善指導

 ② 健康相談・カウンセリング(フィジカル・メンタルヘルス対応)
 ◆体調不良や慢性疾患(高血圧・糖尿病など)の相談対応
 ◆ストレスチェックの実施・結果分析・フィードバック
 ◆メンタル不調者の相談対応・休職者の復職支援
 ◆長時間労働者の面談・フォローアップ

 ③産業医・人事・上司との連携
 ◆産業医との定期面談・意見交換
 ◆人事部と連携し、休職・復職対応のサポート
 ◆職場環境の改善提案(例:休憩スペースの充実、適切な勤務体制の構築)
 ◆労働安全衛生委員会への参加

 ④健康教育・予防啓発活動
 ◆生活習慣病予防セミナー(食生活・運動・禁煙・ストレスマネジメントなど)
 ◆健康だよりや社内掲示板での情報発信・企画実施

メリット
・夜勤もなく基本的に土日祝休み。有給休暇も取りやすい企業がほとんど。
・デスクワークが主のため、体力に自信がない方でも安心。
・社員とのコミュニケーションが多いため、企業の考え方として社会の仕組みが学べる。

注意点
保健師資格が必須な企業が多い。
・1人体制の企業が多いため、人事や産業医と密な連携が必須となる。
・事務作業が多く、OAスキル(Excel・Wordなど)はある程度求められる。

▶看護師経験が活かせるポイント

 ◆体調不良者のアセスメント、健診後のフォロー
   緊急時は上司への報告や、救急車の手配が必要となる場面もあります。
   臨床で培った異常時の判断や、病状を分かりやすく説明する能力は大切です。

 ◆メンタル不調者への対応
   メンタルヘルス対策に取り組んでいる会社は年々増加しております。
   精神科の勤務経験や患者への相談業務経験などは、とても貴重な経験として活かすことができます。


② 製薬業界(治験関連業務)

治験関連では様々な職種があり、それぞれ仕事内容は異なりますが
看護師で培った臨床経験は幅広い形で活かすことができます。

ここでは看護師からの転職が多い下記3つの職種を紹介します!

CRC(治験コーディネーター)

医師・治験参加者・製薬会社の間を調整し、治験がスムーズに進められるサポートするお仕事

▶主な業務内容

①治験参加者対応
◆治験の説明・同意取得のサポート
◆副作用や体調変化の確認・報告
◆来院スケジュールの調整

②医師・医療スタッフとの連携
◆診察や検査のサポート
◆治験薬の管理・情報共有

③データ管理・書類作成
◆治験データの記録・管理(症例報告書作成)
◆治験薬の受領・保管・投与記録の管理
◆規約(GCP)に基づく書類整備

CRA(臨床開発モニター)

製薬会社やCROに所属し、治験が正しく実施されているかどうかを確認・管理するお仕事

▶主な業務内容

①治験実施施設の選定・契約
◆治療試験を実施する病院・クリニックの検討
◆医師や治験責任者と契約手続き

②治験のモニタリング(進行管理)

◆治験が適切に実施される確認
◆治験データ(症例報告書)のチェック
◆治験薬の管理状況を確認

③医療機関・治療調査スタッフとの連携
◆医師とCRC(治験コーディネーター)と情報共有
◆治験のルール遵守とデータの正確性をサポート

④報告書作成・規制対応
◆治療実験の進捗と問題点を製薬会社へ報告
◆規制当局(PMDAなど)の監査対応

DI(ドラッグインフォメーション)

医療従事者や患者からの問い合わせに対応し、医薬品に関する正確な情報を提供するお仕事
製薬会社やCRO(開発業務受託機関)に所属し、薬の適正使用をサポートします

▶主な業務内容

①お問い合わせ対応(電話・メール)
◆医師・薬剤師・看護師からの薬の使い方や副作用の相談対応
◆患者様向けの医薬品情報提供

②医薬品情報の収集・整理
◆最新の論文や学会情報をチェック
◆副作用や安全性情報の収集・分析

③社内外への情報提供

◆医薬品のFAQや資料作成
◆MR(医薬情報担当者)への研修・サポート

④行政対応・準拠
◆厚生労働省・PMDA(医薬品医療機器総合機構)への報告
◆添付文書および適正使用ガイドの更新

◎メリット
・看護師・薬剤師など医療職出身者が多く、医療従事者とのコミュニケーションも多いため環境に馴染みやすい。
・幅広い疾患・新薬について学ぶことができる。

注意点
・細かいデータ管理やレポート作成が必要のため、OAスキル(Excel・Wordなど)が重要!
・外資系企業では英語力が求められる場合もある。

▶看護師経験が活かせるポイント

 新しい医療知識に対しての吸収力
   新薬に関わる上で、今まで対応したことのない疾患を持つ患者を担当することもあります。
   そのため医学について勉強し続ける姿勢を持つことが大切になります。

 ◆他職種とのコミュニケーション


③医療機器メーカーの営業

医療現場で働く医師・看護師等に向けて自社製品の使い方を説明するお仕事。
病院訪問して営業するほか、医療従事者向けの説明会等を行うこともあります。

▶主な職種の例

医療機器の営業(MRに近い立ち位置)
 → 手術器具、人工関節、モニターなどの営業
クリニカルスペシャリスト(CS)
 → 実際の現場に立ち会って機器の使い方を指導する役割
アプリケーションスペシャリスト
 → CTやMRIなどの大型機器の導入サポートや操作支援 

◎メリット
・営業経験がなくても、医療知識が重視される職種あり
・未経験OKの求人もあるが、医療従事者経験を歓迎する企業が多い。

⚠注意点
・出張や移動が多い職場もあるので、ライフスタイルとの相性を考えると◎

▶看護師経験が活かせるポイント

 医療現場の知識があるから話が通じる
  医師・看護師・技師などとのやり取りもスムーズ

 製品の使用場面を理解して説明できる
  実際の使用イメージがあるので、提案に説得力がある

 患者さん・スタッフへの対応経験が活きる
  ヒアリング力や提案力が活かせる営業スタイルが多い


少しでも「働き方を変えたい」と思ったら、一度知ってほしい。

「企業で働く看護師」なんて、なんだか遠い存在に感じるかもしれません。
しかし、いま病棟でがんばっているあなたにこそ、知ってほしい働き方です!

まずは情報を集めてみるだけでも大丈夫!
あなたの経験とスキルは、病院の外でも必ず役に立ちます。
このブログでは、転職の進め方や求人の探し方も発信していきますので、ぜひのぞいてみてくださいね🕊️

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